野村ホールディングス 組織のグローバル化

野村:ホールセール部門新設、プレジデントにバタール氏 (Update1)

3月17日(ブルームバーグ):野村ホールディングスは新設するホールセール部門のプレジデント兼最高執行責任者(COO)にジャスジット・バタール氏(54)を指名した。同部門はインベストメント・バンキングやグローバル・マーケッツ、およびその他のホールセール・ビジネスを統括する。

  野村が17日にウェブサイトに掲載した資料によると、日本以外の地域最高経営責任者(CEO)らはバタール氏の配下となる。バタール氏は香港を拠点とし、野村の経営会議メンバーとして経営に参画する。バタール氏は米リーマン・ブラザーズ・ホールディングス出身。

  野村は2008年にリーマンが破たんした後、同社の欧州とアジアの株式、投資銀行事業を取得した。野村の海外事業の収益は昨年7−9月に初めて国内事業を上回った。

  野村は16日に、欧州事業の責任者でリーマン欧州部門買収の立役者だったサディック・サイード氏が退職すると発表していた。

  野村はまた、フィリップ・リンチ氏を日本を除くアジア地域のCEOに指名した。同氏の現職は中東地域CEO。


日経新聞朝刊では小さな記事だったが、朝、新聞記事を目にして「おお、思い切ったことするな」と思った。その日の夜の飲み会に、エコノミストの友人が来ていて、この人事は、FTなどでは日本よりも結構大きい扱いで(好意的に)報じられていたよ、と教えてくれた。(一面トップだったとか、アジア版かな?)

日本企業として、あの「野村」の、しかも、ホールセールの幹部人事として、かなりすごい。ただし、上の記事にはないが、ホールセールのCEOポストは日本人らしいが。

リーマン買収後の、人事制度見直しなどを見ていても、日本の名門金融機関としては野村のグローバル化への取り組みは頭ひとつ抜けている気がしている。成功するかどうかは別として、リスクを取って挑戦している感じは伝わってくる。これからも注意して情報を集めたい*1

*1:中の人に聞くと、色々大変らしいですが…