リーダーは自然体 無理せず、飾らず、ありのまま

リーダーは自然体 無理せず、飾らず、ありのまま (光文社新書)

リーダーは自然体 無理せず、飾らず、ありのまま (光文社新書)



1年半くらい前に自分の学問上の恩師から「HRの分野では、増田さんには注目だよ。この人の語ることを聞いた方が良いよ」と言われていたにも関わらず、最近(昨日)になってようやくこの本を読みました。なんとも怠惰?な自分に情けなくもなりますが、これは広くオススメできるリーダーシップ本だと思います。

<増田弥生氏のプロフィール>

株式会社リコーでジョイントベンチャー運営など、ビジネス諸分野を経験。その後に入社したリーバイ・ストラウスでは、米国本社をはじめ世界各地でグローバルリーダーシップ開発ダイレクターとして同社のグローバル化に貢献。
2004年からはナイキ米国本社にてアジア太平洋地域人事部門長として、組織人事全般を4年間にわたりリードした。
自らがグローバルな視野を持ったリーダーであると同時に、企業価値のグローバルな浸透と向上に主眼をおいたグローバル組織とグローバルリーダー育成の専門家でもある。


インタビュー調なので平易で読みやすいですし、金井先生による理論面の紹介もあり、グローバル企業(リーバイス、ナイキ)でのキャリア・仕事の実態を知ることもできます。

(少しわかりづらいかもしれませんが自分用のメモ)

・増田さんはリーバイスでのキャリアをEXITした後、三年間プータローをしていた。そして、その事を「他人からはキャリアの空白とか言われるんですけども、私にとっては空白ではなく非常に大事な期間」とあっさり軽やかに肯定するところ。

・自己受容とそれによって醸しだされる自分の「存在感」。赤ちゃんは存在するだけで人を笑顔にする。大人だって、その人が会議室が入ってきただけで部屋の雰囲気が変わるということはある。ポジティブにもネガティブにも。

・増田さんも又聞きだという「蛇口」の話。コンサルタント業にとっては非常なインパクトあり。

・日本の管理職は係長になって無理をし、課長になって更に無理をし、社長になって「身が引き締まる」。こんなに無理していて、自己受容していなくて、他の人がついてくるとは考えにくい。

・自然体であることと、ストレッチすることの両立がカギ


というように、私個人としても面白かったですし、ちょうど、グロービスでリーダーシップを学んだ方の副読本として最適だなと思いました。