日本電産の賃金施策

日本電産、社員に臨時ボーナス 昨年賃金カット分に利子加え
2010/4/6 2:00 情報元 日本経済新聞 電子版


 日本電産は5日、3月末に本体の社員約1600人に臨時賞与を支給したことを明らかにした。支給額は役職に応じて1万円から数十万円。リーマン・ショック後に実施した賃金カットに相当する額に、年率1%の金利を上乗せしたという。業績が急回復したことから、社員に報いる。

 金融危機後の業績悪化を受け、2009年1〜9月に管理職の基本給を最大で10%、同2〜7月に一般社員の基本給を最大5%カットしていた。賃金カットの対象外だった昨年入社の新入社員にも1万円を支給した。

 昨夏以降、主力のハードディスク駆動装置(HDD)用モーターの需要が回復し、09年10〜12月期の連結営業利益は四半期ベースで過去最高を更新。注力する車載用モーターも受注が順調に伸び、収益の拡大傾向が続く見込みだ。業績回復を受け、社員の労をねぎらい士気向上につなげる。

 1万人弱の社員がおり、本体同様に賃金カットを実施したグループ企業についても、業績回復度合いを踏まえて今夏の賞与に上乗せするなどして相当額を支給する。

日本型経営、This is it!という、感じ。オーナーでもある社長だからこそ、こういったダイナミックなことが出来るのだろう。コンセンサスで運営されているサラリーマン企業ではここまで大胆かつ機動的なことはなかなか出来ない。