池波正太郎先生に学んだ仕事術
自分はミーハーな割になんとなく天邪鬼なところもある。
流行ものの自己啓発書やビジネス書を結構読んでいるわりに、そういうのがあまり好きではない(好きだと思いたくない)と、人に言ったりする。
あまり最近流行らないけれども、仕事術やキャリア論、ひいては人生観を語った本で、自分が凄く影響を受けたなと最近思い出したのが、以下の本。
- 作者: 池波正太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1984/11/27
- メディア: 文庫
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20歳代半ばのころに、偶然買って、ボロボロになるまで繰り返し読んだ。あまりにボロボロになったので、引越しの時に、捨ててしまった。最近、ふとしたきっかけでこの本のことを思い出して、数年ぶりに読んでみたけれど、今、30歳代半ばになって改めて、いかに自分がこの本から影響を受けたことか…、と少し驚いた。そしてこの本に書いてあって、そこから学んだことに、結構本当に感謝した。
本書で語られる、仕事の術、すなわち
・先読みと段取り(池波先生は、3月ごろから来年の年賀状を書き始める)
・「気働き」(池波先生は、気のきかない奴、デリカシーのない奴が大嫌い)
・複数の事を同時にこなせるように日頃から努力する(昔の人は、コメを炊きながら、風呂を沸かしながら、子どもをあやしたもんだ、と言う。それに引換え、現代人はスイッチのお陰でマルチタスクができなくなった)
・「分」をわきまえる(知らないことを格好つけて知ったかぶりするのは最悪。寿司屋でオアイソなんていうのは愚の骨頂)
などなど
というようなことは、なかなか難しいことではあるけれど、今の仕事社会でも同じだと思う。
ドラッカーブームの次に、池波ブームが来ると面白い。