日本のストロングポイントはコレクティブなプレー(イビチャ・オシム氏)
ワールドカップが近いので、流石にサッカーにそれほど詳しいわけでもない自分も気になってきました。
オシム氏については、今までに何冊も本を読んでいて、その哲学的言い回しが大好きです。この前のイングランド戦のあとに長いインタビューに答えていて、その全文を読んだ。(この全文は、サッカー好きな方なら相当面白く読めるのではないかと思う。)
特に印象に残ったところを少しだけメモ。
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00102172.html
Q:中田の後継者は?
「中田英寿に匹敵するレベル、人格のプレーヤーはいない。しかし、君の質問はいかにもスターを取り上げる傾向のあるジャーナリストらしい質問だね。それを私が何か答えると思っているのかい?何か答え方によってはチームの中に不協和音が出るだろう。そういう質問には答えないよ。
チームの中にスターを作ろうというのはメディアのみなさんはやるかもしれないが、マネージメントをする側にしてみたら迷惑なんです。
うまく行けばスターのおかげ、うまくいかなければスターの責任。そう書くのがメディアは楽ですね。しかしそうではないのです。
今日の試合で誰がスターでしたか?あるいは日本人の選手の中に、スターとしての責任に耐えられる、そういうプレッシャーを受けながらいいプレーを続けられる選手がいますか?
日本のストロングポイントは、コレクティブなプレーです。
(以下 略)」
本田、という個人名を出さずに、サラリとかわしたところにエスプリを感じるし、世界各国で経験を積んだオシム氏が、日本人の美点は集合的なプレーだ、というところには、グローバル化が叫ばれる日本企業にも参考になるところがあるように思われる。