NHKスペシャル サッカー日本代表チームはこうして甦(よみがえ)った


グループダイナミクスの観点からも、スポーツ観戦はおもしろい。W杯もすごく沢山のヒントに満ちている。


7月10日(土)、サッカーを扱ったNHKスペシャルを見た。


南アフリカでのサッカーW杯、本番直前の壮行試合で日本代表は連敗が続き、雰囲気は最悪だったという。


本番が迫った直前の段階で、選手たちだけで自発的なミーティングが行われ、その場でのホンネの議論を通じて結束が高まった、というドキュメンタリーをやっていた。その中で紹介されていた、トゥーリオ選手のミーティングでの言葉「自分たちは下手くそだ。だから泥臭く戦うしかない」という言葉が他の選手皆の心に刺さり、意識改革を推進した、というくだりが印象に残った。


ビジネスでも多分同じことが言えると思う。


ビジネスでも「自分たちは強くない。だから泥臭くやる」という気持ちになったときには大概、良い成果が出るように思う。その逆の気持ちになったときには危ない。


特に日本代表といえば、世界比では別としてもエリートで、プライドが高く、心のなかで「自分は下手だ」と思っている人は誰も居なかっただろう。だからこそ、こうしたマインドを持てたとき、一気にパフォーマンスが上がったのだと思う。


決して「本当にスキルが足りない(下手な)人」が「根性論」だけで勝ち上がったという話という風に誤解すべきではない。


そして、以上はあくまで精神論の話だ。期間が迫るまでこうした状態に適切な戦略を打てなかった、監督、スタッフは、褒められるものではない。結果オーライで流してはいけない、反省点だと思う。