学びのマジックワード

また、内田樹先生の最近のブログから。

http://blog.tatsuru.com/2010/11/10_1216.php
(参照先は結構長文です)


「学ぶ」という行為は次のような単純なセンテンスに還元される。


「私には知らないこと、できないことがあります」


「教えてください」


「お願いします」


これだけ。


これが「学び」のマジックワードである。


これが言えない人間は永遠に学び始めることができない。


本当にそう思います。



今まで僕は、沢山のビジネス人を見てきた。

凄く立派な人、その逆に、成長が止まる人、どちらも、この法則で説明できる。


組織的に上の立場でも、心の底からこういう言葉を発する人*1を尊敬した。

小さな自尊心が、この言葉を発するのをためらわせ、素材を活かしきれない姿を見たことがある。とても勿体無く感じた。



自分自身、この言葉をいつも言えるように、意識して気をつけている。

自分も三十路半ばになった。最近少し、奢りが出てきてしまって、この言葉を発する気持ちが減っている気もする。自戒をしていきたい。


自分の子供にも、こういう気持ちだけは持って欲しい。具体的な知識を伝えることよりも、この気持ちを涵養することがはるかに重要だと思っている。



下流志向〈学ばない子どもたち 働かない若者たち〉 (講談社文庫)

下流志向〈学ばない子どもたち 働かない若者たち〉 (講談社文庫)

↑少し前の本ですけど、これはオススメ。

*1:そういう人だからこそ出世する、とも言えます