週刊東洋経済 管理職超入門


週刊 東洋経済 2011年 1/15号 [雑誌]

週刊 東洋経済 2011年 1/15号 [雑誌]


管理職超入門、というテーマなので久しぶりに東洋経済を少し真面目に読んだ。


トヨタの係長復活」について、それが技術開発部門におけるものであること、という多少詳しい解説があったのが目に止まった。「係長復活というような組織階層の議論は、職種特性と切り離せない。全部署一律での議論はナンセンス」というのが専門家的理解だと思っていたが、まさにそうした観点の記事だった。


日本のビジネス界においては、「トヨタ 係長復活」というのはよくも悪くも非常にシンボリックなフレーズとなってしまう。

他のシンボリックなフレーズもそうなのだが、そのフレーズの真意や正しい実態をほとんどの人が理解していないままに、言葉だけが一人歩きすることがすごく多い。特にトヨタとかGEとかリクルートとかはそういう対象になりやすい。



P68からメンタルヘルスの記事

人間にはストレスを処理する能力が三つある。

  • 有意味感」・・・この仕事には意味があると感じられる能力
  • 「全体把握感」・・・今何が起こっていて、この先どうなるか見通しが持てる
  • 「経験的処理可能感」・・・今までの経験に基づいてここまでなら何とかなる、と感じる能力

この三つを感じる事のできる能力を育てる必要がある、という部分は覚えておきたい。

最後になるが、キャリアポートレイトの村山さんのボスマネジメントの記事もあった。いつもながら、独自のマッピング、オリジナルなキーワードによる具象化がされていて勉強になる。