キック・アス



説明: 2010年12月18日(土)よりシネセゾン渋谷ほか全国順次公開とあるコミックオタクの平凡な高校生が、自ら"キック・アス"と名乗り、ヒーローとして活躍する姿を描くアクション・ムービー。ブラッド・ピットが製作に名を連ねる本作は、マーク・ミラーの原作を『レイヤー・ケーキ』のマシュー・ヴォーン監督が映像化。『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』のアーロン・ジョンソンが主人公を好演するほか、『(500)日のサマー』のクロエ・グレース・モレッツが美少女ヒーローを熱演。実際にアメコミマニアのニコラス・ケイジふんする"ビッグ・ダディ"の名演も見逃せない。配給:カルチュア・パブリッシャーズオフィシャルサイト http://kick-ass.jp/ (C) KA Films LP. All Rights Reserved


今年、劇場での映画鑑賞一発目は「キックアス」。


町山智浩氏やシネマハスラーから映画情報を得ている自分としては、そこから聞こえてくる高評価を聞くにつけ、観に行かざるを得ない。上映中の劇場に駆けつけた。

見終わって僕が感じたキーワードは「バランス」。現実離れした話のようで、現実感がある。悪趣味でグロもたっぷり*1なんだけど、それだけに転落しない深みがある。特にネットとテレビの描き方など、日本におけるドラマなどでのそれらの取り上げ方とは一線を画す、リアリティがあるのが印象的だった。

絶妙なバランスが実現していることは、映画への愛に満ちた作り手が一生懸命に本気で作っている*2ことの現れだと思う。

強いて難しく考えれば「現代におけるヒーローとは何か?」を語っている映画だとは思うけれど、まあ、そう堅苦しく見るべき映画でもない。気楽に見て、ヒットガール最高!と笑えば良いのだろう。

*1:R指定です

*2:色んな映画のパロディが満載っぽい。自分は幾つかしか分からなかかったけれど。見る人が見れば沢山気づくと思う。