POSSE vol.9 もう、逃げ出せない。ブラック企業


POSSE vol.9 もう、逃げだせない。ブラック企業

POSSE vol.9 もう、逃げだせない。ブラック企業




萱野稔人×濱口桂一郎 「これからの「労働」の話をしよう」という対談記事が面白かった。

濱口先生(むしろhamachan)のブラック企業(の背景となる)イデオロギー誕生の理路の解説は大変興味深い。

日本の大企業は「働き方はブラックだけど、ブラック企業ではない」というステートメントから始まる理路の解説、勉強になった。





先生のご発言を自分用にまとめておく。


・中小企業には、大企業ほどの雇用保証は実際には無い。

・しかし戦後日本には「労働者は滅私奉公すべし」というイデオロギーが中小企業を含む射程に拡散した。

・その理由は、二つ。一つは「判例法理」、一つは「日本人(美化)論の流行」。

・一方で、そういった社会へのアンチテーゼとして「会社人間批判」と「新自由主義イデオロギー」がないまぜになり
、「会社に頼らず利益を稼ぐガンバリズム人間を至上(典型はベンチャー企業経営者)」とする価値観が誕生。これがブラック企業の背景にあるイデオロギー

・大企業を否定しようとしたところから、別のブラック企業イデオロギーが誕生するという皮肉。


なるほど…。