経営の教科書 社長が押さえておくべき30の基礎科目/新 将命
- 作者: 新将命
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2009/12/11
- メディア: 単行本
- 購入: 8人 クリック: 179回
- この商品を含むブログ (24件) を見る
著者は、外資系企業の日本法人社長職を歴任されたキャリアをお持ちで、いわゆるグローバルリーダーのお一人だと思うが(意外にも)日本企業の管理職の心にしみる警句が満載の本だった。内容も、MBA的な理論ではなくて、とても基本的なものばかり。国や事業を超えた「基本」というものがあるのだな、と実感する。若手向け、というよりはミドル以上向け、か。
自分の勉強用に印象に残ったところを抜粋。(ブログ単体としては説明不足ですみません)
p.89 「冷えた六本のビール」理論。ベタな話・・・なんだけど、たとえ話をうまく使った絶妙なポイントの説明。
P.90 Excellence is a thousand Details.(卓越とは1000の細かいことである)・・・戦略論の要諦でありますね。
P.145「むずかしい とてもできない 忙しい 人が足りない 金も足りない」・・・著者が経営者だったときに、他責で言い訳する部下を指導するために詠んだ歌?
P.157 文化的背景による、GNNとLNの違い。図が分かりやすい。
P.248 二種類のネームドロッピング。…ネームドロッパーになるな、というのは一部で有名な一橋大学竹内先生の教えだが、もう一つ「良い」ネームドロッピングがあることを知った。
P.243 人は論理により説得され、感情と利害により動く。(カーネル・サンダース)
その他、色々面白いところ、フレーズあり、気になる方は本書を一読を。
それにしもて、内容もさることながら、日本企業のおやじのストライクゾーンを突く、ギャク表現、ダジャレがかなり多い本。(例:若い時に頑張りすぎて燃え尽きた人⇒「灰人」とか。ほかにも色々。とてもベタです。)
本書の中でも「グローバルリーダーにはユーモアのセンスも必要」ということで、そういうことなんでしょう。