経営の教科書 社長が押さえておくべき30の基礎科目/新 将命


経営の教科書―社長が押さえておくべき30の基礎科目

経営の教科書―社長が押さえておくべき30の基礎科目



著者は、外資系企業の日本法人社長職を歴任されたキャリアをお持ちで、いわゆるグローバルリーダーのお一人だと思うが(意外にも)日本企業の管理職の心にしみる警句が満載の本だった。内容も、MBA的な理論ではなくて、とても基本的なものばかり。国や事業を超えた「基本」というものがあるのだな、と実感する。若手向け、というよりはミドル以上向け、か。

自分の勉強用に印象に残ったところを抜粋。(ブログ単体としては説明不足ですみません)

p.89 「冷えた六本のビール」理論。ベタな話・・・なんだけど、たとえ話をうまく使った絶妙なポイントの説明。

P.90 Excellence is a thousand Details.(卓越とは1000の細かいことである)・・・戦略論の要諦でありますね。


P.145「むずかしい とてもできない 忙しい 人が足りない 金も足りない」・・・著者が経営者だったときに、他責で言い訳する部下を指導するために詠んだ歌?

P.157 文化的背景による、GNNとLNの違い。図が分かりやすい。


P.248 二種類のネームドロッピング。…ネームドロッパーになるな、というのは一部で有名な一橋大学竹内先生の教えだが、もう一つ「良い」ネームドロッピングがあることを知った。

P.243 人は論理により説得され、感情と利害により動く。(カーネル・サンダース


その他、色々面白いところ、フレーズあり、気になる方は本書を一読を。


それにしもて、内容もさることながら、日本企業のおやじのストライクゾーンを突く、ギャク表現、ダジャレがかなり多い本。(例:若い時に頑張りすぎて燃え尽きた人⇒「灰人」とか。ほかにも色々。とてもベタです。)

本書の中でも「グローバルリーダーにはユーモアのセンスも必要」ということで、そういうことなんでしょう。