夕凪の街 桜の国／こうの史代

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

8月6日。原爆の日。

実は去年の8月6日にも、こんなエントリで上記を紹介していたのですが、今年も紹介させていただきます。

年に一度紹介するに値する名作だと思いますし、今年は紹介しなければならない・・・という気持ちもあり。

311以降、日本は再び、野に放たれた放射能と付き合っていかなければいけない国になりました。

これは、広島の原爆に落ちた放射能、その後遺症や偏見がもたらすものを扱った素晴らしい漫画作品です。

ただでさえ、以前から評価の高かった*1本作ですが、フクシマの問題が起きた今、この作品の持つ意味は果てしなく重くなってしまいました。

ついこの間まで、この漫画のような事がまた起きるとは思わなかったけれど、それは起きてしまい、さらにこれから40年・50年以上先に引き継がれていくことになってしまった…。

「はだしのゲン」みたいに怖かったり、恨み骨髄的な作品ではないので、その心配はありません。

*1:アマゾンレビュー300件以上あるのに★5つを維持しています。映画化もされてます。僕は映画は見ておりませんが。