100分de名著「ニーチェ・ツァラトゥストラはかく語りき」

教育テレビで放送されている「100分de名著」という番組をなんとなく録画していたら、再放送企画だというニーチェツァラトゥストラはかく語りき」の企画が面白いことに気づき今、ちょっとハマっている。


ニーチェの言葉」というディスカバーの本が去年ベストセラーになった事は知っていたが、僕はこの本を避けていたこともあり、ニーチェについてはそれほど詳しくなかった。


しかし、これまで放送された2回分を見て、自分史上最高にニーチェの言ってることが理解できてきた。アニメとか図解で説明してもらうとよく分かるもんですね。。なんと言っても、解説をしている西教授が明快で素晴らしい。


たとえば、「超人」という概念は有名だけど、「末人(まつじん)」という概念*1があることをこの番組で知った。超人も、末人も、今の身の回りに思い当たる具体的な実例の人が居ると思えるところが面白い。他に、よく使う「ルサンチマン」の語源がこの本にあったこと、とか、有名な「神は死んだ」の話とか、興味深いテーマが満載。


中身はぜひ以下の番組サイトを。

http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/01_nietzsche/index.html#box01

ニヒリズムの時代をどう生きるか、という命題にニーチェはどう答えるのだろうか。第三回も楽しみである。

(8月17日には第二回の再放送もあります)

*1:フランシス・フクヤマの名著「歴史の終わり」の英語原題にはthe last manという言葉が付いているが、これが末人という意味らしい。