週刊東洋経済の巻末連載二点。


週間東洋経済の巻末の連載は読むのが楽しみだ。

特に、北川達夫・佐藤優の2つの連載。

いつもコンスタントに素晴らしい。ご両名とも実際にLIVEセミナーを聞きに言ってしまったくらい。


佐藤優氏の著作はかなり有名だ。最近の連載ではずっと「セクハラ論」を講じておられるが、セクハラをここまで面白く読ませるのは佐藤氏ならではだろう。(というか、この連載は書籍されているのだろうか?)


北川先生の主張も、もっと広まると良いなと思っている。

9/3の連載記事には、最近の世相を踏まえ、北川先生の基本的なスタンスが改めて綴られていたので抜粋ご紹介。


『対話とは、理解不能な「やつら」が相手であっても、そこに共通の言葉を見出し、わかりあえる範囲内で理解と納得を成立させるコミュニケーションである。そうすることで、理解不能な「やつら」とも限定的ではあるが「わたし」と「あなた」の関係を構築できるのだ。』



『特定の個人や社会集団を「やつら」として捉えるかぎり、そこから創造的なものは何も生まれない。そこにあるのは無視、嘲笑、憤怒、あるいは排撃。対話は決して成立しないのである。』



『最近の日本での、政治家を「無能なやつら」、世間に迷惑を掛けた企業を「極悪なやつら」と割り切る風潮にはやりきれない』



『肝心なのは、絶対に許せない相手でも「やつら」として排撃せず、「あなた」として向き合えるかどうかなのだ』

不都合な相手と話す技術 ―フィンランド式「対話力」入門

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