いますぐ書け、の文章法/堀井憲一郎
- 作者: 堀井憲一郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2011/09/05
- メディア: 新書
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堀井憲一郎さんといえば、週刊文春の「ホリイのずんずん調査」で有名だ。(と思う。)その連載が終ったこともあり、最近、新書ライターになられた?ということで最近沢山、新書を出版されているようだ。
この本は、厳密には文章法の本とは分類できない。中身は、むしろ「表現論」の本だ。(テクニカルな文章法の本としては、大野晋「日本語練習帳」や野内良三「日本語作文術」などが良いと思う。)
そして、本書は、雑誌等に文章を載せる人、載せたい人に向けて特化して書かれているので、厳密には、ビジネスパーソン向きとは言えないかもしれない。でも、とてもユニークな内容であり、文章家を目指している人でなくても、読んで「つまらない」ということは無いと思う。
たとえば、
- 「文章は自己を表現するものではない。自分が晒されるものでしかない」
- 「文章を書くのはどこまでもサービスである」
- 「褒めてもらいたい人は文章を書くな」
- 「発想は常に“内側”から」
- 「文章は肉体の作業である。脳で制御しきれない」
といった、パンチラインが満載。
個人的に、ちょうど、雑誌掲載用の連載を立ち上げるタイミングにある。その時に、この本に出会えて*1とても良かった。セレンディピティを感じた。
あと、この人の「若者殺しの時代」と「いつだって大変な時代」という二冊は早めに読むことにする。
追記
本書の本文は最後、
よし。がんばる。
ぢゃ。
という終わり方をするのだが、これが、WEBで最近人気の「ちきりん」氏の「そんじゃーね!」というのと重なって見えた。
だから何だ?という話ですが。