神の子どもたちはみな踊る/村上春樹
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2002/02/28
- メディア: 文庫
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最近、この短編集の表題作について、尊敬する大先生と話す機会があった。
それをきかっけに、改めて表題作はとても良い作品だ思った。
この短篇集自体はかなり地味だし、あまり好きではない作品も含まれているのだが、表題作は短いながらも深い。
先生は「最後のシーンで、グラウンドに風が吹くのが良いんだ。村上春樹の小説の核心は“風”だと思う」とおっしゃった。
僕は「この表題作で主人公が地下鉄で追いかける「父」はやはり「一神教的な神」のメタファーなのだろうと思います*1」と言った。
とても想い出に残る会話になった。
そもそも、この表題作は「1Q84」の原点になっている。重要な作品なのだと思う。