2011年の読書を振り返る


 もともと、これは読書記録ブログの筈が、年の後半はここ数年でもっとも本を読まない生活をしてしまった。反省。とはいえ、このブログを通じて年間の読書記録を振り返ってみると、やはり良い本との出会いが沢山あった。



以下雑駁ながら。(2011年に出版されたものでなく、私が2011年に読んだ、という基準)

  • ライフネットの出口治明氏の著書と出会えたことは、大きな勉強になった。「100年たっても後悔しない仕事のやり方」「思考軸を作れ」は何度か読み返した。
  • 竹中平蔵氏の回顧録「構造改革の真実 竹中平蔵大臣日誌」が印象に残る。政治モノであり、改革モノである。日本では理屈どおり物事が進まない事情がよく分かる。ノンフィクションとして非常に良かった。
  • 震災後のゴタゴタを見て考えさせられて、前から疑問をもっていた、日本人と西洋近代について改めて何冊か読んだ。結論はどの本もほぼ同じだった。結局福沢諭吉が喝破していたことに尽きる気もした。
  • 新書では年初に読んだ「デフレの正体」が文体と内容の双方で面白かった。堀井憲一郎氏の新書はどれも面白く読んだ。(まだ読めてないものもある)
  • 少し世代論というか戦後史の本も読んでいて、柳沢健の「1985年のクラッシュギャルズ」がとても面白かった。
  • 文学では、長嶋有氏の作品と出会えたことが収穫。まだ一作しか読めていないがこれから数年掛けて読んでいくだろう。あとは吉村昭津村節子研究を多少進めた。紅梅はとても良かった。


 本来はビジネス書をもっと読んでこのブログでご紹介したいのだが、ビジネス書は20代で読みすぎたせいか、あまり触手が伸びない。

 来年も良い本と出会えるよう祈る。


(しかし、読みたくて読めてない本が多すぎる。時間をどう確保するかが課題だ)