鉄の骨 池井戸潤
- 作者: 池井戸潤
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/11/15
- メディア: 文庫
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池井戸潤の最近の小説はどれもハズレが無い。(なお、今のところ個人的なベストは「空飛ぶタイヤ」)
本作も、ややベタな展開もありながら、キッチリとエンターテイメントしつつ、仕事人の矜持についても考えさせてくれる内容。
池井戸潤の小説を読むといつも思うことだが、この方は(ご経歴からしてなのか…)「むかつく銀行員」を描かさせたら天下一品である。
さらに言うと、この方は銀行員に限らず「真面目な仕事の努力に気づかない、鈍感な“上から目線野郎”が大嫌い」なのだ、という事に気がついた。
そりゃ、誰しもそんなヤツは嫌いだろうし、それを敵役として鮮やかに描ければ、読者は話に引き込まれるに決まっている、と思う。