オレたち花のバブル組/池井戸潤


オレたち花のバブル組 (文春文庫)

オレたち花のバブル組 (文春文庫)

『オレたちバブル入行組』の男たちがさらに強力になって帰ってきました!運用損失200億円が発覚した名門ホテルの建て直しを命じられた半沢、出向先でいびられる近藤……。銀行合併の弊害で、行内も全員が味方ではない。加えて金融庁検査が決定。そこには、「オレバブ」史上最も強烈なキャラとの対決が。果たして彼らはこの逆境をどう解決するのか。今回はほろ苦い結末が待ち構えているかもしれません。が、等身大の主人公たちへの共感は明日への力を与えてくれます。著者から働く人たちへの応援歌です。(YN)

(出版社ホームページより)
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784163267005



池井戸潤氏、色々な業界を扱うが、これはその本領を発揮する「銀行モノ」。

ある銀行員が、矜持を失ってオーナー社長のいいなりに不正に手を染める社員(イエスマン)に対して言う。



「いまのあんたは、いじけたサラリーマン根性丸出しの、見苦しいおやじだ。ノーに比べたらイエスは何倍も簡単なんだ。だけどな、オレ達サラリーマンがイエスとしか言えなくなっちまったとき、仕事は無味乾燥なものになっちまうんだよ」


見苦しいおやじ、にならないように気をつけよう。




今年は「下町ロケット」読まないと。それとも、ここまで来たら文庫化まで待つか。