直球勝負の会社 日本初! ベンチャー生保の起業物語/出口治明
- 作者: 出口治明
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2009/04/10
- メディア: 単行本
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私は、ライフネット生命社長の出口さんのファン*1で、著書も何冊か読んで勉強させていただいている。本書は読み漏らしていたので、年末年始に読んでおいた。
本書は「回顧録、自叙伝」的な色彩が強い。僕自身が勤め人であるせいか、本題の起業物語よりもむしろニッセイ時代のエリートサラリーマンぶり回顧が印象に残った。ライフネットの起業は「還暦からの挑戦」などと言われるが、単なる60歳が起業したのではないことがよく分かる。
本書の中では余談の部類なのだが、本書内で出口さんが紹介していた後藤田正晴氏の言葉が印象的だったのでメモしておこう。
「諸君は上司を自分の仕事で説得できなければ、自分を無能だと思いなさい。なぜなら上司の方が職務範囲が広く、細部まで目が届かないのであるから。また、お茶汲みのおばさんに可愛いがられなければ、決して偉くなろうと思ってはいけない。なぜなら、失うものがない彼女達は、諸君の人間性を一番よく見ているのだから」
(P155)
*1:出口さんが薦める本は結構買って読んでいる