下の名前(ファーストネーム)をお互いに音読みにして呼び合う人々

企業カルチャーの研究、は公私ともに関心事の一つだ。ある会社内で当たり前に使われている言葉や言い回しが、他の会社では全く通じない、あるいは、他所では笑われる、ということはよくある。


先日もこんな話題を色んな会社の人が集まる飲み会で話していたら、「私の知っている、“とある会社”の人達は、社内の人をお互いに下の名前を音読みするんですよ。あれは何なんですかね〜?」と、教えてくれた人が居た。

例えば 義信(よしのぶ)という人のことをギシンさん、昭則(あきのり)をショウソクさんと読んだりするイメージだ。(古くは、徳川慶喜(よしのぶ→けいき)とか)


そんな企業カルチャーは初耳で、これは面白い!と思い、早速、個人的に調査を開始した。


すると、意外にすぐに事情が分かった。インターネット恐るべし。


まず、こうした読み方には「有職読み」というレッキとした呼び名がある。


ゆうしょくよみ、ではなく、ゆうそくよみ、というらしい。(勉強になりますな…)


有職読みとは何か?WIKIを引くと、非常に詳しい解説がある。興味のある方はぜひご一読頂きたい。


さて、有職読みの定義やルーツを知った上で考えると、お互いに有職読みで呼び合うカルチャーを持つその“とある会社”は、男性文化で、「内輪意識」「エリート意識(高学歴意識)」の強い人達で構成されている傾向にあると類推可能だ。

その“とある会社”の名*1は伏せますが、「この類推でズバリ的中!」という会社でした。

*1:実際には教えて貰っています