承認欲求

少し、承認欲求について書いてみたい。


皆、心の中で「自分を認めてほしい」と叫んでいる。

社長だって、部長だって、課長だって、新入社員だって、派遣社員だって。妻だって、子供だって、夫だって。親だって。



人は皆、例外なく「自分は重要な人物だ」と思いたいものだ。これは本能に近いのかもしれない。



過去最高の自己啓発書として名高い、D・カーネギーの『人を動かす』が冒頭で最も強調していることも、この事である。



だから、人のモチベーションを上げるための手段は、「認めて上げること」に尽きると言って良い。



承認欲求は、皆が仕事を頑張る動機、重要な源泉である。出世、給与アップ、起業…これらも承認欲求が強くドライブして、人々をそれに駆り立てる*1

特に日本人は、身の回りの人に承認される*2ということを大事に考える民族らしいから、人からの承認というのは切実な問題だ。



しかし、実際には、会社という組織の中では「全員を認めてあげること」というのは、とても難しい。



だから、会社で承認欲求を満たせなかった人の中で、承認欲求がすごく強いタイプの人は、歪んだ承認欲求を他で発露してしまうこともある。これは言わば承認欲求のダークサイドと言える。



このように「承認欲求」は難しい問題ではあるけれど、組織行動、リーダーシップ等に関連して、人間の行動を考えていく根底的なキーワードの一つが「承認欲求」だと思う。


と自分の承認欲求を満たすために、ブログに書いてみた次第。


参考文献

承認欲求―「認められたい」をどう活かすか?

承認欲求―「認められたい」をどう活かすか?



人を動かす 新装版

人を動かす 新装版

↑入社2年目に買って、捨てずに取ってある定番本。



モテたくて…

モテたくて…

↑絶版ですが、名著です。「お前ら小難しいこと言ってるけど、結局モテたいんだろ(笑)」という真理を突いてしまった書。「序文」と「あとがき」が秀逸。色んな学者とかコンサルタントとかが読んで自戒すべき内容。

*1:ブログやツイッターFacebookのイイね!ボタンが流行するのも承認欲求を満たしてくれるからだと言える

*2:絶対神が承認してくれるか、とは考えないのが日本人