日本経済新聞 私の履歴書 東レ 前田勝之助名誉会長

10月29日分よりメモ。

 日本の多くの企業が年功序列型人事をやめ、業績評価に基づく人事制度を採用しているが、何を評価軸にするかが問題だ。

 私は評価の基準を「本務を100%達成しても60点。ヨコとナナメの組織に貢献して30点。心配りで10点」とした。

とても、日本企業的。

私は3つの思考法を使い分けてきた。

第一は緻密で合理性の高い囲碁型の思考だ。既存事業を先々増設するのか縮小していくのかなど、理詰めの判断が必要なときに採用する。

第二は、マージャン型で、振り込まないこと、降りる勇気も持つことも必要だ。同業他社や顧客業界への対応のように多方面に配慮しながら判断するときに有効だろう。

第三が、競馬型。徹底的な事前研究と情報分析でリスクを評価し…。

手の内を明かすのはこれくらいにしよう。

やっぱり、子供の戦略思考力を鍛えるにはボードゲームをやらせることは必須かも。