「ビック・ツリー」「部下を定時に返す仕事術」/佐々木常夫 

【新版】ビッグツリー~自閉症の子、うつ病の妻を守り抜いて~

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部下を定時に帰す仕事術 ~「最短距離」で「成果」を出すリーダーの知恵~

部下を定時に帰す仕事術 ~「最短距離」で「成果」を出すリーダーの知恵~


ワークライフバランスの分野で著名な存在になった佐々木さん。仕事術に関する著作も最近多い。

この2冊はぜひセットで読んだ方が良いと思う。

どちらか一冊を読んだだけでは、何か誤ったメッセージを受け取り兼ねない。


佐々木さんの哲学は

A:「人生は仕事が全てではない」(ビック・ツリー)
B:「仕事においては結果が全てである」(部下を定時に返す仕事術)

という組み合わせで成り立っている。

このAとBのコンビネーションが大きなポイント。ちなみに、僕も、個人的にはこの考え方に近い。



この真裏で、

A’:「人生は仕事が全て」
B’:「仕事は、結果が全てではない。人間関係とかも大事。」

という組み合わせの哲学を持つ人も、実は日本には沢山いると思う。



さらに言うと

A”:「人生は仕事が全て」
B”:「仕事は結果が全て」

という組み合わせもある。ある猛烈経営者の顔が頭に浮かんだ・・・。



ついでだからもう一つ。*1

A’’’:「人生は仕事が全てではない」
B’’’:「仕事は結果が全てではない」

釣りバカ日誌の主人公ハマちゃんが頭に浮かんだ。でも、こういう人も要るし、個人的にはそういう人、結構好きです。





さて、

佐々木さんの哲学のもう一つのミソは


「仕事は結果を出せ」それでこその「ワークライフバランス


というところ。これが大手企業からも支持を集めるゆえんだろう。

「仕事で結果を出せない人」にも「ワークライフバランスを認めよう」とは少なくとも積極的には言っていないように思える。(もし、そう言っているなら私の見落としです)


実はこのあたりに、より深い論点があると思う。

*1:コンサルタントらしくMECEで・・・