組織

未完のファシズム 「持たざる国」日本の運命/片山杜秀

未完のファシズム―「持たざる国」日本の運命 (新潮選書)作者: 片山杜秀出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/05メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 83回この商品を含むブログ (58件) を見る 年初に読んだ堀栄三『大本営参謀の情報戦記』が非常に良かったの…

大本営参謀の情報戦記 情報なき国家の悲劇/堀栄三

大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇 (文春文庫)作者: 堀栄三出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1996/05メディア: 文庫購入: 20人 クリック: 247回この商品を含むブログ (50件) を見る お正月から、とても重たい本に出会った。 日本陸軍大本営の参謀と…

チャイナ・ナイン 中国を動かす9人の男たち/遠藤誉

チャイナ・ナイン 中国を動かす9人の男たち作者: 遠藤誉出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2012/03/16メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 49回この商品を含むブログ (15件) を見る これほどスリリングな中国政治の追跡書があっただろうか?中国の権力…

言葉力が人を動かす―結果を出すリーダーの見方・考え方・話し方/坂根正弘

言葉力が人を動かす―結果を出すリーダーの見方・考え方・話し方作者: 坂根正弘出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2012/02/24メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 33回この商品を含むブログ (6件) を見る コマツの坂根会長といえば、今一番、発言に説…

原発事故民間事故調査委員会報告より抜粋

組織論の専門家としては第7章は全部読んでみたいものだ。 【第7章・福島原発事故にかかわる原子力安全規制の課題】 外部事象のリスクを規制関係者がそれほど重大なものとみなしていなかった。 日本の官僚機構は前例踏襲を重んじ、原子力安全のように常に新…

日本ラグビーが世界で勝てない理由の仮説

ほとんどの方がご存じない間に今、ニュージーランドで行われているラグビーW杯の日本代表は予選リーグ敗退してしましました。(最後、勝てそうだったみたいですが引き分け。泣ける) さて、2ちゃんねるの情報なんか貼って・・・という感じですが、「人材の育…

NHKスペシャル/シリーズ 原発危機 第1回 事故はなぜ深刻化したのか 

いまだに危機的な状況が続き予断を許さない原発事故。 当初の想定を超え、水素爆発やメルトダウンなどが進行し、 後手後手の対応の中で、汚染は拡大していった。なぜ、ここまで事故は深刻化したのか。 事故対応にあたった官邸、保安院、原子力安全委員会、 …

日立は「技術の経営判断」ができるのか 10年がかりの“HDD事業の売買劇”が残した教訓

日経BPオンラインに面白い記事があった。先日の日立のHDD事業のディールについての詳細解説。技術経営論と組織論の観点をミックスした力作記事で勉強になる。http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20110309/218908/?P=1&ST=spc_glbl

日経ビジネス2011年3月7日号 特集 最強のチーム/「俺たちも変われる」−逆境から這い上がる

日経ビジネスでは定番的に行われる組織活性化の特集。今回の中では、千葉興銀の名支店長に焦点を当てた記事は興味深かった。「オメガ個体」という概念を用いて、実力差のある部下を抱えた場合の活性化手法を提示している。そして結局リーダーは「信頼」、と…

ヒュンダイ自動車の躍進はトヨタ生産方式からの脱皮?

hamachan先生が紹介していた記事だが、これは自分にとってかなり興味深い記事だった。http://gendai.ismedia.jp/articles/-/2207?page=2トヨタ生産方式といえば、工員一人一人に「考えさせ」「カイゼン」させる仕組みだ。しかし、ヒュンダイは、ラインをカメ…

日本経済新聞 私の履歴書 商船三井顧問 生田正治 さんの連載が面白い

海運業界は、戦後の日本経済復興において重責を担い、その後急激な構造変化にさらされた業界です。そこで長らく幹部を務められた方の連載なので、とても面白い。生田氏が経営企画部担当になったときのエピソードを一つメモ。 経営企画部副部長兼務となった。…

「私は詳しくないので…」

今朝の日本経済新聞朝刊の記事を見て、笑い泣いた。 対ロシア外交、戦略見えず 首脳会談 対話のパイプ乏しく 2010/11/14付 情報元 日本経済新聞(略)その経緯は今月初めにさかのぼる。大統領の国後島訪問で衝撃が走った後の3日夜。首相官邸の執務室には、…

日経ビジネス9月20日号 外食日本一ゼンショーの牛丼革命

日経ビジネスでここ最近では一番興味を惹かれた記事。ゼンショーといえば、労働問題界隈ではいろんな意味で有名な企業ではあるのですが、マスメディアでのまとまった特集はこれまで余りなかったように思います。企業研究家としては、かなり「興味深い」記事…

サイバーエージェント社長 藤田晋氏のブログマネジメント

サイバーエージェント社の社長、藤田晋氏は、以前から確信犯的にブログを社内への情報発信に活用していることを公言しており、「社内コミュニケーション」に関心のある私としてはずっと注目していましたが、その藤田社長が、今日、大変興味深い記事をアップ…

下の名前(ファーストネーム)をお互いに音読みにして呼び合う人々

企業カルチャーの研究、は公私ともに関心事の一つだ。ある会社内で当たり前に使われている言葉や言い回しが、他の会社では全く通じない、あるいは、他所では笑われる、ということはよくある。 先日もこんな話題を色んな会社の人が集まる飲み会で話していたら…

宗教社会学のお勉強

夏休みの一日、東工大の世界文明センターに行き、橋爪大三郎先生から、「日本の宗教」というテーマで丸半日、5時間の講義を聞いてきました。 宗教社会学とは…というイントロダクションに始まり、仏教、儒教、神道の三つが絡まりながら発展(あるいは衰退)し…

集団意思決定に関するブックリスト

集団意思決定に関しての参考図書を上げて欲しいとのリクエストを頂いたので、それを機に今までこの分野で読んだものを、少し整理してみました。まとまりなくてスミマセン。 意思決定の理論と技法―未来の可能性を最大化する作者: 籠屋邦夫出版社/メーカー: ダ…

日本代表の戦い終わる

オシムさんのコメントに注目して、このW杯を見てきた。パラグアイ戦終戦後のコメントもぜひ全文を。 (全文) http://soccer.skyperfectv.co.jp/worldcup/column/index.html そして、千田善通訳のブログも良いです。 「わたしもここに座りながら、一緒に戦っ…

W杯、デンマーク戦後のオシム氏

引き続きこのシリーズで。今回は、通訳の千田氏のブログを引用。 隣に座っていたわたしは気がつきませんでしたが、オシムさん、涙ぐんでました? 「こんなにリラックスして日本戦を見たのは久しぶりだ」 とか、いっていましたが。印象的だったのは、祝福に続…

オランダ戦後のオシム監督コメント

またしても、このテーマで。 (全文はこちらから。ぜひ。) サッカーに詳しい人の間では、オシムサッカーを捨てて「ブサイクでも、守りに徹する」ことにしたからこの一次リーグの健闘がある、という意見もあるようだ。 自分は、サッカー素人なのでその意見の…

W杯カメルーン戦後のオシム監督コメント

オシム監督ファンとして、しばらくこの路線でブログを続けようかと思う。W杯、カメルーン戦後のオシム氏のコメント。 本田圭佑は本来、FWの選手ではないが、自分の専門外の役割を勇気を持って受け入れて、特に戦術面で与えられた役割を見事にこなしたと思…

トヨタ「係長」20年ぶり復活

トヨタ「係長」20年ぶり復活 開発部門まず1000人 現場の束ね役担う 若手育成機能も 2010/6/11 6:33 情報元 日本経済新聞 電子版 トヨタ自動車は「係長職」を約20年ぶりに復活させる。新車開発を担う技術開発部門の約1000人を係長級として一定の権限を持たせ…

日銀、課長職を復活

先日、目に留まった記事。 日銀、課長職を復活 責任の所在を明確化 2010/6/5 2:00 情報元 日本経済新聞 電子版 日銀が7月の機構改革で、6年前に廃止した「課」を復活させ、課長職を置くことがわかった。迅速な政策対応を狙って福井俊彦前総裁がなくしたが…

リーダーの首をすげ代えても

忙しくて少しブログが滞る間に、首相が交代してしまった。幾つか見たブログの中で、自分の考えと似た表現があったので、ご紹介。 小幡績PhDの行動ファイナンス投資日記より一国の首相私は、鳩山首相を応援していた。菅首相も、あるいは樽床首相になっても、…

日本のストロングポイントはコレクティブなプレー(イビチャ・オシム氏)

ワールドカップが近いので、流石にサッカーにそれほど詳しいわけでもない自分も気になってきました。オシム氏については、今までに何冊も本を読んでいて、その哲学的言い回しが大好きです。この前のイングランド戦のあとに長いインタビューに答えていて、そ…

社内公用語とグローバル経営

楽天:社内公用語を英語に 1〜3月期は過去最高益 楽天の三木谷浩史社長は13日、社内の公用語を英語にしたことを明らかにした。経営会議から始め、一般業務の会議も英語にしつつある。三木谷社長は「サービス会社で世界で成功した会社があまりないのは、…

コミュニケーションの法則

元、帝人社長の安居氏が、日経新聞の経営者ブログに書いていたこと。 帝人の社長になったころから、よく意識する法則がある。 「√(ルート)の法則」 みなさんよくご存知の平方根。学生時代に「ヒトヨヒトヨニ・・・」と口ずさむやつだ。 私は物事を他人に理…

ダイヤモンド ハーバードビジネス5月号 人と組織を動かすリーダーシップ

Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー) 2010年 05月号 [雑誌]出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2010/04/10メディア: 雑誌 クリック: 15回この商品を含むブログ (4件) を見る久々にこの雑誌を読んだ。 ファーストリテイリングの柳…

 内田樹の組織人事論への言及

枠内は日経新聞4月17日夕刊より引用 「雪かき」のような地味な仕事のモチベーションが高い組織は強い 「辺境の民」であることの価値や効用を大事にすべきだ、と説く。 「企業や組織でも『黙って俺(おれ)についてこい』という強力で有能なリーダーが待望さ…

グーグル日本法人、社長職廃止へ 経営、米本社中心に

グーグル日本法人、社長職廃止へ 経営、米本社中心に 2010年4月13日 グーグル日本法人は、辻野晃一郎社長(52)が今月末で退任するのを機に、社長職を廃止する。米国本社を中心とする経営体制を強化するのが狙い。グーグルの現地法人で社長を置いているの…