2010-01-01から1年間の記事一覧

インセプション

クリストファー・ノーラン監督作品。 自分は、「ダークナイト」(2008)で、ノーラン監督の醸しだす「ワールド」の完全なる信者になってしまったので、頑張って劇場まで見に行ってきた。若干哲学的なテーマを持った凝った作りの話(ノーラン自身によるオリジ…

下の名前(ファーストネーム)をお互いに音読みにして呼び合う人々

企業カルチャーの研究、は公私ともに関心事の一つだ。ある会社内で当たり前に使われている言葉や言い回しが、他の会社では全く通じない、あるいは、他所では笑われる、ということはよくある。 先日もこんな話題を色んな会社の人が集まる飲み会で話していたら…

ヒックとドラゴン How to train your dragon

この夏映画、日本での興行成績はあまり良くないようだけれど、評論家筋や、ネットのレビューがスゴク高いので、映画館で一人で見てきた。「ピクサー贔屓」の自分としてはドリームワークス製作のこの映画は、やはりトイ・ストーリーには劣るとは思うけれど、…

宗教社会学のお勉強

夏休みの一日、東工大の世界文明センターに行き、橋爪大三郎先生から、「日本の宗教」というテーマで丸半日、5時間の講義を聞いてきました。 宗教社会学とは…というイントロダクションに始まり、仏教、儒教、神道の三つが絡まりながら発展(あるいは衰退)し…

解雇解禁/週刊ダイヤモンド 8月28日号

[rakuten:cocodecow:10044656:detail]見出しはエキセントリックだが、中身は玄人筋からも評判が良い。ダイヤモンドは数週間前にはどちらかというと興味本位よりの「給与比較」の特集をやっていたが、こういう実力もあるのだと、見せてくれた感じ。見出しの「…

ビジネス書大バカ事典/勢古浩爾(三五館)

ビジネス書大バカ事典作者: 勢古浩爾出版社/メーカー: 三五館発売日: 2010/05/21メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 5人 クリック: 79回この商品を含むブログ (20件) を見る 休日に訪れたとあるブックカフェの棚にこの本が並んでいたので、手にとったら…

プレゼンテーションZen

プレゼンテーションzen作者: Garr Reynolds,ガー・レイノルズ,熊谷小百合出版社/メーカー: ピアソン桐原発売日: 2009/09/04メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 51人 クリック: 927回この商品を含むブログ (188件) を見る ビジネス界に溢れる「字が多いス…

全集についている本作品の解題より

村上春樹全作品に収録された「風の歌を聴け」の著者本人による解題*1(ふりかえり)を一部ご紹介。この解題は短い文章ながら、この作品の成立、書いた後の周囲の反応などが記されている。この小説は最初は評判が良くなかったらしい。そして、村上春樹は以下…

風の歌を聴け/村上春樹

風の歌を聴け (講談社文庫)作者: 村上春樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/09/15メディア: 文庫購入: 43人 クリック: 461回この商品を含むブログ (461件) を見る 村上春樹のあまりにも有名なデビュー作。本書の冒頭に、このようにある。 この話は1970年…

質と量

8月8日の朝日新聞朝刊の読書欄に、作家の今野敏さんのインタビューが出ていた。今野さんの作品は結構好きで、読んでいる。警察小説が多いけれど、「組織」のことがすごくよく描かれている。今、「売れっ子」作家のお一人だ。 上の記事で印象に残った一節を抜…

個と組織を強くする 部課長の対話力/村山昇

個と組織を強くする 部課長の対話力作者: 村山昇出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2010/08/11メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見る 著者からご献本頂きました。 いつもオリジナリティを感じられる著…

夕凪の街 桜の国/こうの史代

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)作者: こうの史代出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2004/10/12メディア: コミック購入: 60人 クリック: 1,350回この商品を含むブログ (1141件) を見る 今の時期なので推薦。漫画です。 アマゾンでも250件以上のレビュ…

こんな日本でよかったね/内田樹

内田樹のブログをまとめたもの。 こんな日本でよかったね―構造主義的日本論 (文春文庫)作者: 内田樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2009/09/04メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 29回この商品を含むブログ (21件) を見る 平易だし、内田樹の入門編として…

リーダーは自然体 無理せず、飾らず、ありのまま

リーダーは自然体 無理せず、飾らず、ありのまま (光文社新書)作者: 増田弥生,金井壽宏出版社/メーカー: 光文社発売日: 2010/06/17メディア: 新書購入: 1人 クリック: 37回この商品を含むブログ (17件) を見る 1年半くらい前に自分の学問上の恩師から「HRの…

自然体、ありのままであれ、ということ

少し前に、有名な女性のメンタルトレーナー(元スポーツ選手)の方にお話を聞いた時にも、「“ありのまま”であることが大事。日本のサラリーマン、とくに男性は、それが下手過ぎ。組織の中でカッコつけ過ぎ。それで自分の首を締めている」という事を(一般論…

トイ・ストーリー3

予告編が感動モードの作りになっていたので、「号泣してしまうんじゃないか」と怯えながら一人で映画館に潜り込んで見てきた。こういう映画では、3Dメガネは表情が隠れるから便利。 実際の映画は、予告編から想定したほど泣かせには走っておらず、その方面で…

完全教祖マニュアル

完全教祖マニュアル (ちくま新書)作者: 架神恭介,辰巳一世出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/11メディア: 新書購入: 31人 クリック: 423回この商品を含むブログ (74件) を見る 仕事柄、組織風土について考えたり、理念経営、というものを考えたりするこ…

トイ・ストーリー3 予告編

自分も子どもが居るせいか、予告編見ただけで目から汗が…。子供はいつか大人になる。忙しくて映画館に行けないので、予告編ばかり20回くらいみてます。

組織人事的に気になるピクサーアニメーションスタジオ

ピクサーといえば、トイ・ストーリーやファインディング・ニモなどで知られるCGアニメーションスタジオだ。同社の凄いのは、典型的なハイリスク・ハイリターンビジネス(数作に1作当たれば御の字)であるハリウッド映画において、ほぼハズレなく、毎回上質か…

人事院勧告のニュース

今週、見かけたニュースですごく重要なものは下。あまり注目されていない気がするけれど、今の日本が抱える諸問題に関係する重要事項だと思う。民間企業でも経営者の英断があれば、こうした方法はあり得るし、そういう事例も知っている。 公務員給与、55歳以…

トイ・ストーリー

トイ・ストーリー スペシャル・エディション [DVD]出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社発売日: 2010/05/21メディア: DVD購入: 11人 クリック: 64回この商品を含むブログ (55件) を見るいわずと知れた、1995年公開のピクサー長編映画第…

集団意思決定に関するブックリスト

集団意思決定に関しての参考図書を上げて欲しいとのリクエストを頂いたので、それを機に今までこの分野で読んだものを、少し整理してみました。まとまりなくてスミマセン。 意思決定の理論と技法―未来の可能性を最大化する作者: 籠屋邦夫出版社/メーカー: ダ…

NHKスペシャル サッカー日本代表チームはこうして甦(よみがえ)った

グループダイナミクスの観点からも、スポーツ観戦はおもしろい。W杯もすごく沢山のヒントに満ちている。 7月10日(土)、サッカーを扱ったNHKスペシャルを見た。 南アフリカでのサッカーW杯、本番直前の壮行試合で日本代表は連敗が続き、雰囲気は最悪だった…

大学三年生の授業で話す

都内の大学で三年生の方を相手に授業で話をして、そのあと飲み会にも参加させてもらうという機会*1があった。普段、企業人とばかり話しをしている自分にとって、新鮮で面白い経験だった この時期のこの学年だと、就職とか将来について、漠然とではあるけれど…

ビジネス・インサイト/石井淳蔵

ビジネス・インサイト―創造の知とは何か (岩波新書)作者: 石井淳蔵出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2009/04/21メディア: 新書購入: 2人 クリック: 31回この商品を含むブログ (19件) を見る 昨年出た新書。去年一読済み。最近、ある場で引用したい一節があ…

コンサルティングプロジェクト設計方法の参考図書

最近、コンサルタントとして「調査(プロジェクト)を設計するために本質的に大事なこと」を勉強するために参考となる書籍を洗い出す機会があったので、こちらのブログでもご紹介しておく。これらはどれも、一般ビジネスパーソン向けの本ではないし、どちら…

日本代表の戦い終わる

オシムさんのコメントに注目して、このW杯を見てきた。パラグアイ戦終戦後のコメントもぜひ全文を。 (全文) http://soccer.skyperfectv.co.jp/worldcup/column/index.html そして、千田善通訳のブログも良いです。 「わたしもここに座りながら、一緒に戦っ…

「星の王子さま」中米生まれ 平尾行隆(日本経済新聞 6月29日朝刊)

担当しているグロービスの講義で毎期話していることだが、「星の王子さま」は素晴らしい小説だと思っている。自分は、30才過ぎてから初めて読んで感銘を受けて、毎年一度は読むようにしている。今朝(2010年6月29日)の日本経済新聞朝刊の裏面、私の履歴書の…

対話流/北川達夫 清宮普美代

対話流―未来を生みだすコミュニケーション作者: 清宮普美代,北川達夫出版社/メーカー: 三省堂発売日: 2009/07メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 79回この商品を含むブログ (8件) を見る 一年半くらい前にとある取材でお会いしてから、北川達夫先生の語る…

W杯、デンマーク戦後のオシム氏

引き続きこのシリーズで。今回は、通訳の千田氏のブログを引用。 隣に座っていたわたしは気がつきませんでしたが、オシムさん、涙ぐんでました? 「こんなにリラックスして日本戦を見たのは久しぶりだ」 とか、いっていましたが。印象的だったのは、祝福に続…